深呼吸する言葉・浅田一憲

「深呼吸する言葉」橘川幸夫さんの主催する「深呼吸する言葉」の作法に則って、毎日一本100文字以内で書く詩(歌)です。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

深呼吸する言葉・夏の喪失

ある国を憂える賢人が祈った。 「神よ、国弱り、金融危機に医療崩壊、新型流感で国民は日々の暮らしにもあえぐものなり。せめて今だけは地球温暖化を忘れさせたまえ。」 こうして今年は夏がなくなったとさ。

深呼吸する言葉・名もなき娼婦の子守唄

君はシニカル、僕はケミカル、bluntどこかに行コカイン。 いいぞWEED、ちょっとタイマ、邪魔するお前が一番ガンジャ。 今にNitro、巻いて焚いたらモスキートはオーヴァードーズ。

深呼吸する言葉・特異性理論

特殊相対性理論 E=mc² エネルギーとは、質量である。 特殊特異性理論 V=uc² 価値とは、ユニークさである。

深呼吸する言葉・些細な悩み

「まわりはいい人ばかりなのに、仕事相手はしょうもない奴ばかり」と君は嘆くけど、 「まわりがダメな奴ばかりで、仕事相手だけがマトモ」って悩んでるんじゃなくてホッとしたよ。

深呼吸する言葉・風はめぐる

いま目の前を吹き抜けていった風は、きっとまたいつか戻ってくる。

深呼吸する言葉・もう泣きやめよ

豊かな実りには適度な雨が必要。 でも、降りすぎは根腐れを引き起こす。 豊かな人格形成には時に涙が必要。 でも、いつまでもくよくよしてると人間が腐ってしまうぞ。

深呼吸する言葉・種

どこにでもたくさん生えていれば、それは雑草と呼ばれるが、 僅かしか生えていなれば、それは貴重な種と言われる。