深呼吸する言葉・浅田一憲

「深呼吸する言葉」橘川幸夫さんの主催する「深呼吸する言葉」の作法に則って、毎日一本100文字以内で書く詩(歌)です。

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

深呼吸する言葉・雨よ雪よ

雨よ降れ。 心の片隅にたまった埃を、きれいに洗い流しておくれ。 雪よ積もれ。 心の表面にこびりついた汚れを、そっと覆い隠しておくれ。

深呼吸する言葉・調べ

我奏でし音調べ 波となりて響きけり 込めよありたけの優しさを 遥か君まで届かんと

深呼吸する言葉・チャンス

あの日、あの場所に行かなければ、あの人と出会えなかっただろう。 今度、行ったとしても、再び会えるかどうかはわからない。 でも行きたい。チャンスを重ねる。きっとまた会える。

深呼吸する言葉・親と子

小さい頃、夜が怖くても、病気で苦しくても、お父さんお母さんがいるから大丈夫と思っていた。 親になると、疲れていても、悩みがあっても、この子がいれば大丈夫と思う。

深呼吸する言葉・不変

私の体の60兆個の細胞は、絶えず新しく入れ替わる。 私は生きながらにして土に還り、また蘇る。 それでも、私の心は変わらない。

深呼吸する言葉・最後の一人

もし、君が世界中から非難されて、絶望したら思い出して。 私は、何があっても君の味方だと。 もし、君が世界中の人に嫌われて、孤独に陥ったら思い出して。 私は、いつまでも君が大好きだと。

深呼吸する言葉・ちっぽけな自分

広大な宇宙の中で、人間はちっぽけな存在だ。 影響を及ぼせるとしても、せいぜい同じようにちっぽけな人間に対してくらいだ。 それでも、ちっぽけな希望を私は持っている。

深呼吸する言葉・楽しいこと・うれしいこと

おいしいものを食べたなら、あなたにも食べさせたいと思う。 綺麗な景色に出会ったなら、あなたと一緒に見たいと思う。 感動したら、あなたにそれを話したいと思う。

深呼吸する言葉・夢と距離

大きな夢であるほど、近づくほどに全体像を見失う。 大きな夢であるほど、近づかなければ細部にまで意識が至らない。

深呼吸する言葉・荒野

若かりし日に、青年は荒野をめざすと歌った君よ。 老いてなお、荒野をめざせ。

深呼吸する言葉・君の夢→私の夢

君は、ゆっくり一歩ずつ、夢へと歩きはじめた。 たくさんある私の夢、そのひとつに加えよう。 君が君の夢を実現させることを。

深呼吸する言葉・田舎に住み都会で働け

心穏やかにして、安らぎを得られる場所に住み、 活気にあふれ、エキサイティングな場所で働きたい。

深呼吸する言葉・さざ波の天使

どこまでも伝わるさざ波の向こうに、僕の天使を見つけた。 天使は楽しそうにくるくると飛び回り、皆に微笑みを運んでる。 それを見ているのはなんて幸福なのだろう。

深呼吸する言葉・記憶

生まれることは、機序が作られ、記憶が真っ白なこと。 死ぬことは、機序が壊され、記憶がなくなること。 生きることは、多くを覚え、多くを忘れてゆくこと。

深呼吸する言葉・忘れない

つながることは、存在を認識すること。 君という存在は、私の心にずっと残る。 たとえ、つながりが切れてしまったとしても。

深呼吸する言葉・体心体

行動するときは、体より先に、まず心を動かさなければならないが、 心がうまく動かないときは、まずスポーツで体を動かしてみよう。

深呼吸する言葉・死すれど魂残る

君とはもう会えないけど、 君が考えていたこと、僕は今日わかったよ。 僕が生きている限り、君も僕の中で生きている。 如来・オーライ。この世のことは俺に任せろ。

深呼吸する言葉・戦士の休息

芽吹いてからの歓喜と苦悩をすべて色に染め、風に揺れている木の葉。 落ちた木の葉を全部拾い集めて、そこに埋まって眠りたい。 ごくろうさまと言いながら。

深呼吸する言葉・mandatory

まっすぐにジャンプして行ければ楽なのだろうけど、 回り道したり、立ち止まったり、時には引き返したり。 泣きわめいて、もがき苦しんで、迷惑かけて。 過程はいつも省略できない。

深呼吸する言葉・君は大切な人

「自分を大切にしない人は、人も大切にできない」と言うけれど、 自分を犠牲にして人のためになることはできる。 でも、それが使えるのは一生でただ一度きり。 だから、今はもっと自分を大切にしてください。

深呼吸する言葉・本当にやりたいこと

誰かを喜ばせたいとか、現状を打破したいと思っているとしたら、 やろうとしていることは、私が本当にやりたいことではないのかもしれない。 本当にやりたいことは、ただやりたいはずだから。

深呼吸する言葉・幸福の積分

すべての人を救うことは誰にもできないし、 関わった全員が幸せになる道などめったに存在しない。 ならばせめて、皆の幸福を積分して、それが最大になる道を僕は選んでゆこう。

深呼吸する言葉・悲しい時、うれしい時

普段はどんなに遠く離れていても構わない。 でも、どうしようもなく悲しい時と、飛び上がるほどうれしい時は、 すぐに手が触れるところにいてほしい。

深呼吸する言葉・キラキラ

暴風雨もなんのその。 この世は明るい。 風だって雨だって、キラキラ光って眩しいくらいだ。 心配するより、楽しいことを考えようよ。

深呼吸する言葉・台風

僕の情熱には邪念が多すぎて、台風の進路を変えるまではできないけれど、 親からもらった僕の運ならば、台風の速度くらいは変えることができると信じている。

深呼吸する言葉・来るべき日

お前達が家を離れる日まで、もうあと何年。 その日になったら、もうパパは守ってやれない。 人間死にさえしなければどうにかなる。 だから、今のうちに生きる力を付けておけ。

深呼吸する言葉・もう一人の自分

自分がこれまで人に言ってきた言葉がどんなにひどいか、 もう一人の自分に言われて、初めてわかった。

深呼吸する言葉・生きて!

20万年もの時を越えて生き残ってきた君の遺伝子。他の生を食らいながらも、エントロピーを極小化してきた君という個体。そして君の心。 まさに、この宇宙の奇跡だ。 ただ生きているだけで、すばらしい。

深呼吸する言葉・覚者ではない私

運命を変えるきっかけは、自身の中からは得られない。 それは、他と交わることによって、向こうから勝手に飛び込んでくる。 さあ、つかむか、つかまないか。

深呼吸する言葉・歳にあわせて

若いうちは、何をするにも時間が足りなくて、多少の無理をしてでもやり続けた。 歳をとると、時間はたっぷりあって、あちこちちょっかい出しながらできるようになった。 どちらでもうまくいくさ。